多用丼|木の器がくれる心を整える時間|手作り木工の魅力

木のどんぶり

🍀 木の器がくれる、小さな整う時間

日々の暮らしの中で、ふっと心が整う瞬間があります。
朝のひかりが差し込んだとき、湯気の立つ味噌汁の香りを感じたとき、
そして、手のひらに “木のぬくもり” がそっと触れたとき。

私が多用丼をつくり続けているのは、
その「整う時間」を暮らしの中にそっと置いておきたいからです。

多用丼という名前のとおり、
この器は本当にいろいろな使い方ができます。

  • 親子丼や豚丼などの一品料理
  • おかゆや雑炊の“ほっとする一杯”
  • 具だくさんの汁物
  • サラダやおひたしの小鉢としても

なんでも受け止めてくれるこの器を見ていると、
形が主張しすぎず、でも存在感はちゃんとある。
そんな佇まいが、食卓に落ち着きを生むのだと感じています。


どんぶりの心地よさは、手に持つ瞬間で決まる

木の器の魅力は、見た目だけではありません。
実は、手に持った瞬間の“落ち着き” が決め手になります。

丼(どんぶり)ですので、手でもちあげます。
その手触り、指のおさまり、木のやさしさ。

陶器のどんぶりと比べると、木の器はとても軽い。
けれど、軽すぎると頼りなく感じてしまいます。
だから私は、持ったときに「すっ」と手が収まる絶妙な厚みにこだわっています

指が自然にかかり、手のひらがふわっと包み込める形。
これがあると、器を持つだけで呼吸が深くなるような感覚が生まれます。

木の器は、ただの道具ではなく、
使う人の気持ちまでやさしく整えてくれる存在なのだと思います。


多用丼ができるまで ― 静かで集中した時間

木工の制作は、一つひとつが“対話”のようなものです。
何年、何十年とかけて育ってきた木ですので、
そのひとつひとつが、唯一無二の大切な存在。

失敗したら、木に申し訳ないので
集中して、ある意味木と対話しながら削ります。


木目を見て、触れて、削って、また触れる。
何度も手を通して、やっと器の形が見えてきます。


外側の丸みと内側のカーブが、手と目で「ちょうどいい」と感じられるまで続けます。

最後の仕上げは“磨き”です。
木がすべすべになるまで、何段階にも分けて丁寧に磨きます。
この工程があるからこそ、
あの「なめらかで、やさしい手ざわり」が生まれます。

仕上がった瞬間、
木肌がほっと息をしたように見える時があります。
あの瞬間が、私はとても好きです。

小さなブロックだった木の塊が、次の役割として活躍する。
なんとも言えないありがたい瞬間です。

使い込むほど、心が落ち着いていく器

木の器は、使い始めがいちばん美しいと思われがちですが、
本当の魅力はむしろ“これから”にあります。

油ものやスープを入れるほど、表面が少しずつ育ち、
落ち着いた色味に変わっていきます。
使っていくうちに、手になじむ感覚が増していきます。
経年変化が楽しみでもあるのです。

それはまるで、
暮らしがゆっくり育っていくような感覚。

器が変わっていくのではなく、
自分の暮らしのリズムや心の歩みが映っているようにも感じます。

木の器は、
「すこしだけ、呼吸を深くしようか」とそっと寄り添ってくれる存在です。

多用丼を作るたびに思うのです。
木の器は、暮らしの中で“心を整えてくれる相棒”なんだと。

最後に

もし、日々の食卓に少しだけ落ち着きがほしいとき。
あたたかい時間をつくりたいとき。
手のひらに木のぬくもりを置いてみてほしいのです。

それは決して特別なことではなくて、
ただ器を手に取るという、ほんの小さな動作。
けれどその小さな動作が、
毎日の暮らしに“静かな安心”を運んでくれる気がしています。


多用丼は、minneとcreemaにて販売しております。
日々の暮らしに寄り添う木の器を、ぜひ手に取ってみてください。

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