木の鏡餅シリーズ(2)お餅じゃないけど、お餅みたいに。

木の鏡餅

木で、お餅を作る・・・

ふんわりと柔らかそうに、ぽったりとしている、
つきたてのお餅を丸くして、重力で下に落ちている感じ。

そんな雰囲気で作りたかった。

メープルでも作ってみたのですが、
ちょっとかたい感じもしたので、
やはり、ひのきの白っぽさがいいのかな、と
ひのき材を採用。

節がなく、木目が素直な部分が望ましい。

あとは、どんなサイズで、どこに重心をもってくるのか。

そんな、細かいディテールを色々と試しながら
試作を何度も作って検討しました。

実は、こんな試作中が一番楽しいのです😊

上のお餅と下のお餅の曲線のバランスは変えてます。
上のお餅は、ちょっと厚みを薄くして、
下のお餅は、厚みを出しています。


ボテっと感は、重心をやや下にもってくることで、
つきたてのお餅っぽさを表現しました。

鏡餅のてっぺんに飾る、『橙・だいだいの実』
これは、みかんじゃなくて、橙の実です。

この由来は、家が代々繁栄しますように!という願いを込めているそうです。
まさかのダジャレです(笑)

橙をどんな感じで木で作るのか・・・

オレンジ色っぽく、でもわざとらしくない感じに
なるように、『ケヤキ』を使ってみました。
けやきも木の繊維に並行に使う、つまり縦木として
削りますと木の小口が上に見えてきます。
そうすると、オイルで塗った時に濃い色になります


そんな工夫をしつつ、試作を進めました。


葉っぱは、あった方がかわいいので、
緑色のバックスキンを葉っぱ型にカットして
糸で目立たないように括りつけてみました。

塗装しないと、経年変化がきれいにならないので、
無塗装ではダメです。

でも、オイル仕上げにしますと、
ひのきがオレンジ色っぽくなりすぎるので、
お餅らしさに欠けてしまう。

なので、天然のワックスだけで仕上げることにしました

そうすると、汚れはつきにくいですし、
経年変化もしっとりと変化していきます


手触りもサラッとしていて
自然のままの質感を楽しんでいただきたくて

★次回は、ひのきの鏡餅にかけた願いをお伝えいたします。

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